蕁麻疹(じんましん)とは
かゆみを伴う膨疹(ぼうしん、みみずばれのように軽度膨らんだ発疹)が出現します。症状は一過性で数分から数時間で消失し、これが繰り返されます。発症から1ヶ月以内のものを急性蕁麻疹、1ヶ月以上のものを慢性蕁麻疹と呼びます。蕁麻疹はアレルギー性(特に食餌性)によるものだけだと考えられるかもしれませんが、非アレルギー性の蕁麻疹(気温の変化、物理
的刺激、汗など)も多数あります。しかし、原因のはっきりする蕁麻疹は全体の2割程度だと言われています。血液検査などを行ってもほとんどの場合異常は認められません。ただし、ごくまれに甲状腺疾患や膠原病、感染症などが原因となる場合があります。難治性の場合や特殊な症状の場合には検査が必要な場合があります。
蕁麻疹の治療
一般的には抗ヒスタミン剤の内服が第1選択です。重症の場合には副腎皮質ホルモン(ステロイド)の投与が行われる場合があります。なかなかコントロールできない場合にはいろいろな抗ヒスタミン剤を試します。そのほか、H2ブロッカーや漢方薬などを併用することもあります。抗ヒスタミン剤は副作用で眠くなることがあり注意が必要です。内服薬は効果があっても急にやめると再発することがありますので、症状をよく見ながら医師の指導を受けながら徐々に減量していきましょう。