伝染性軟属腫とは

 抵抗力の弱い乳幼児から小児に見られるウイルス疾患です。小学校高学年以上になるとほとんど患者さんはいません。米粒大までの小さな丸いイボができます。中には百個以上に増える場合があります。プールなどでの接触やタオルなどを介して伝染します。

治療方針

 ピンセットを用いて一つ一つ摘除するのがもっとも確実な方法です。しかし、痛みを伴うため、小さいお子さんにとってはかなり苦痛となり、それがきっかけとなって病院嫌いになる方もいるようです。半年から2年ほどで自然治癒するといわれているため、近年は小児科の先生を中心として放置するように指導する医師が多くなってきました。しかし、保育園やスイミングスクールで治療してくるように強く指導される場合があり、苦慮して来院される保護者の方もいらっしゃいます。当院では局所麻酔(ペンレス)を用いて痛みを感じないように摘除しています。